ALPS処理水を捏造記事まで使って反日抗議する中国人とカルト宗教の共通点
時事ネタの福島第一原子力発電所ALPS処理水について書いてみる。
中国のSNS上では、ALPS処理水を巡ってあらゆる嘘を駆使して日本を貶める記事が拡散されている。
全く処理水放出とは関係のない記事の写真を濫用し、「福島のせいで海が黒くなった!」とか「放射能により巨大な怪魚が生まれた!」とか難癖をつけているようだ。
また、処理水とは無関係な民間企業や個人店にクレーム電話を入れている中国人も相当数いるようだ。
これらの行為は驚くべき事に、正義感に駆られて行われるものだ。
その辺がカルト宗教の思考ととても似ていると思う。
例えば、エホバの証人には神権的戦術というものがある。
平たく言うと教えを正当化する為の嘘は許されるというもの。
有名な例では、日蓮正宗の先代管長の日顕氏を批判する目的で写真を切り貼りしたものがある。
学会員が書いた釈明ブログだが笑えるので一読することをお勧めする。
いかなる理由であれ、写真の切り貼りは悪意があり、嘘をでっちあげているという事実に代わりはない。
しかし彼らはこの嘘が本当に自分達の信仰を守る為のものだと信じているし、嘘をついている自覚さえない。
そう言い切れるのは、かつての私がそうだったからだ。
創価学会ではそれ程活動家というほど熱心では無かったが、日蓮正宗ではかなり活動に没頭した。
創価学会の会館や聖教新聞販売代理店、公明党のポスターを貼っている個人宅を見つけると、事前に用意していた資料を持って「殴り込み」をしていた。
その資料に書かれている内容もまた全部が全部真実ではなく、相当に話を盛ったり脚色していた。
それが真に正しい事だと思っていたし、全く嘘をついたという自覚さえしていなかった。
きっと、処理水放出に反対する中国人が記事を捏造してまで日本を非難するのも同様の心理から来るものだと思う。
こうした日本批判は彼らなりの愛国心から来るものであり、中国人を危険に晒す日本に抗議しようという正義の行動のつもりなのだと思う。
自分が過去にやっていた事を振り返ると、無知が一番の原因だったのではないかと思う。
そもそも、宗教相手にファクトチェックなど何の意味もないが、少なくとも行ってもいない場所に行ったとか、見てもいないものを見たと嘘を言うのはどうなのだろう?
批判は常に事実に基づいて行われるべきであるはず。
「ソースを出せ」と言われたら出せるようなものであるべきだ。
もっとも、先程述べたように宗教にファクトチェックは意味がないので、そもそもとして宗教論争それ自体が不毛でしか無いのだが。
ただ、宗教ではないALPS処理水の捏造記事については、相手を貶めるという手段ではなく、科学に基づいた論証で勝負して欲しいところだ。