創価学会と日蓮正宗の違い - 勤行・唱題篇

意外と知られていないことだと思う。

ちなみに、学会移籍組の法華講員は(私も含めて)そのカルチャーショックを経験済みだ。

 

創価学会の勤行形式は現在、朝も夕も方便品と寿量品の自我偈を読んで、その後題目で終わりだと思う。

かつては、日蓮正宗に準じており、朝は五座、夕は三座を行っていた。

創価学会の勤行の最大の特徴としては、速い汚いだ笑

 

まず、学会員でマトモに正確な勤行を出来る人はほぼいない。

超スピードでさっさと終わらせる人が多いが、そもそも行事の勤行からして高速なのだ。

「いやいやそんなことはない、オレは正確に出来るぜ!」

と思っている人は経本を見ながら試しにゆっくりやってみるといい。

日蓮宗のような正統派と比べたら、その異様な速さに驚かされるだろう。

 

 

 

日蓮正宗の勤行はとにかく長い。

朝夕の合計は真面目にやると50分〜1時間は掛かるだろうか。

毎日およそ1時間、仏壇の前に座るのだ。

 

ここで日蓮正宗の勤行形式について創価学会員向けに説明しておく。

創価学会の勤行形式については、敢えて説明するまでもないだろう。

 

朝勤行

初座 古い言い方だと天拝(てんぱい)とも言い、東天を向いて方便品と寿量品自我偈を読む。

諸天善神に感謝して法味を送るのが初座だ。

 

二座 メインディッシュにあたる。

方便品のあと寿量品の長行(ちょうごう)を読み、これが終わってやっと寿量品自我偈だ。

ここで久遠元初の自受用身日蓮に報恩謝徳を行うのだ。

三座、四座 初座同様に方便品、寿量品自我偈を読む。

三座は日興、日目、日道、日行といった上代の上人に加えて、歴代法主に報恩謝徳を行う。

 

四座 広宣流布祈念と自分の先祖への報恩謝徳を行う。

 

五座 初座、三座、四座と同じく方便品と寿量品の自我偈を読む。

終了後に題目に入る。

題目が終わったら再び観念に入り、諸々の祈念に加えて乃至法界平等利益自他倶安同帰寂光(ないしほうかいびょうどうりやくじたぐあんどうきじゃっこう)と唱えて遍く利益がもたらされて寂光土となることを願って終わる。

 

夕勤行

朝勤行から初座と四座を除いたもので、それ以外は同じだ。

 

恐らく、創価学会から移籍した人たちが最初に思うのは「か、カッコいい!」だろう。

というのも、観念文は創価学会が破門になる以前から全く変わらず、古風な言い回しのままなのだ。

参考までに二座の観念文を引用しておこう。

南無本門壽量品(じゅりょうほん)の肝心(かんじん)・文底秘沈(もんていひちん)の大法(だいほう)・本地難思(ほんちなんし)境智冥合(きょうちみょうごう)・久遠元初(くおんがんじょ)・自受用(じじゅゆう)報身如來(ほうしんにょらい)の御當體(ごとうたい)・十界(じッかい)本有常住(ほんぬじょうじゅう)・事(じ)の一念三千・人法一箇(にんぽういッか)・獨一(どくいち)本門戒壇の大御本尊、御威光(ごいこう)倍增(ばいぞう)御利益廣大(こうだい)御報恩謝徳(しゃとく)の御爲(おんため)に

 

余談だが、観念文は江戸時代以前から同じという訳ではない。

きっとかなり古参の法華講員でもないかぎりは知らないだろうが。

現在版の五座

某(それがし)先祖代々(せんぞだいだい)竝(なら)びに當宗(とうしゅう)信仰の面々(めんめん)・内得(ないとく)信仰の面々・各々(おのおの)先祖代々の諸精靈(しょしょうりょう)、追善(ついぜん)供養證大菩提(しょうだいぼだい)の爲(ため)に、南無妙法蓮華經

昭和40年頃の五座

當門流(とうもんりゅう)信仰の面々・内得(ないとく)信仰の面々・各(おのおの)先祖代々の諸精靈、追善供養證大菩提の爲めに 南無妙法蓮華經

 

せっかくなので、創価学会日蓮正宗の勤行の動画を貼っておこう。